認知症の中核症状について②
こんばんわ、介護職のjunです。
認知症とは認知機能の障害により社会生活等が困難になる病気を総称したもので、「中核症状」と「周辺症状」の原因疾患が伴って発生するとお伝えしましたよね!!
本日も引き続き認知症の「中核症状」について記事にしていきます。
では恒例の問題です。早期から認知症の症状にみられる症状のひとつが「〇〇障害」になりますが、〇〇の部分わかりますでしょうか?
ヒントはさっき起きた出来事が思い出せない??
正解は、「〇〇」=「記憶」となり、「記憶障害」です。
☆記憶障害とは☆
言葉の通り、ご自身の体験した出来事や、過去についての記憶が抜け落ちてしまう障害のことになります。
新しいことを覚えられなくなり、さっき聞いたこと、したことを記憶することが難しく特に短期記憶を覚える事が難しくなります。
症状が進行すると次第に覚えていたことも忘れるようになっていきますが、ご自身が子供の頃の記憶など昔の出来事については比較的覚えています。
★短期記憶とは★
記憶を脳の中に貯蔵する時間が数十秒から1分程度と短い期間のみ残る記憶のことになります。
デイサービスに勤務中、よくご利用者から下記の会話が何度も起きます。
Aさん:今日は何時にここを出るかな?
私:Aさんの今日のお送りは〇〇時です。とお答えします。
Aさん:そうなのね!わかったわ。もう少し時間があるね!!
私:そうですね。それまでゆっくりお待ちくださいね!
Aさんとこのような会話が成立しました。
Aさんが比較的落ち着いてる時は、少し時間がたった頃また私や違う職員に同じ内容を聞いてきます。
しかしAさんが落ち着いていない時(もしくは不穏になっている時)は、一見会話は成立していますが実は短期記憶が覚えていないため、1分もたたないうちに同じ内容を聞きます。またこうなると何度も同じ内容を聞いてきます。(ループ状態になります。)
両方とも言えることは、ご自身からすれば「何時にここを出るか」について職員とお話しをしていないことになっているので、何度も同じ会話になると言うことです。
☆記憶障害について☆
ご自身に自覚がありません。
そのため、度重なる物忘れや記憶が薄れていくことへの不安や焦りから、怒ったり混乱したりする場合もあります。記憶障害で最も不安になるのはご自身です。
☆記憶の種類について☆
記憶にはいくつかの種類があります。
①短期記憶・・・数十秒から1分程度と短い期間のみ残る記憶のこと
②長期記憶・・・数分から数日間残る場合(近時記憶)と、数日以降発病する以前に学習した記憶が残る場合(遠隔記憶)こと
③出来事(エピソード)記憶・・・ご自身の学歴や職業など、今までご自身が生体験したことや活してきたこと
④意味記憶・・・ものや言葉の意味のこと、忘れてしまうと「あれ」とか「それ」などの表現が多くなる
⑤手続き記憶・・・ご自身が繰り返し学習や練習によって身につけた技術のこと
(例:自転車に乗る・ピアノを弾くなど)
以上記憶にもいろいろな種類があります。
今日はここまです。ありがとうございましたm(__)m
土・日はお休みになります。
次週も認知症の中核症状について記事にしたいと思います。
P.S
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