認知症の周辺症状について③
こんばんわ、介護職のjunです。
最近雨が多くなってきましたね。まだ私の住んでいる地域は梅雨入り宣言されていませんが、もうまもなく梅雨の時期になるんでしょうね(>_<)
先週から認知症の「中核症状」と「周辺症状」についてお話しています。
本日も引き続き認知症の「周辺症状」について記事にしていきます。
☆周辺症状には(おさらい)☆
「妄想」・「睡眠障害(不眠)」・「幻覚/錯覚」・「不安/抑うつ」・「失禁・弄便」・「徘徊」・「暴言/暴力」・「異食」・「せん妄」・「帰宅願望」・「介護拒否」の主な周辺症状がありますと先日お話しましたよね。
本日は「失禁・弄便」・「不安/抑うつ」について記事にします。
では恒例の問題です。
「弄便」とは何て読むかわかりますでしょうか?
正解は、「弄便」=「ろうべん」と読みます。
みなさん「ろうべん」って聞いたことありますか?
(私はこの仕事をしていなければ、読み方や意味も理解していなかったと思います。)
☆失禁・弄便とは☆
失禁は言葉の通り、尿や便が自分の意志と別に漏らしてしまうことです。ただし加齢によるADLの低下や認知症の症状によって失禁の種類も変わります。
弄便は、認知症の症状が進行したことによりご自身で便を触ったり体や寝具・壁などに擦りつける行為と言われております。
★失禁の種類★
①腹圧性尿失禁・・・お腹に力が入った時に尿が漏れてしまう尿失禁。
例:ジャンプした時、重い荷物を持った時など
②切迫性尿失禁・・・急に尿がしたくなり、我慢できずに漏れてしまう尿失禁。男性は前立腺肥大症、女性は膀胱瘤や子宮脱などの疾患を持っている方はなりやすいです。
③溢流性(いつりゅうせい)尿失禁・・・尿が出にくくなる排尿障害が前提で、尿を出したいのに出せないや尿が少しずつ漏れる尿失禁。
④機能性尿失禁・・・身体運動機能の低下や認知症の症状が原因でおこる尿失禁。
★弄便の原因★
①おむつ内の不快感
②失禁したことによる羞恥心
③ご自身で処理しようと試みる
④便の認識がない
★弄便への対応★
①怒らないでなるべく平静に対応する
②排便のリズムがあるなら、リズムを把握してその時間にトイレへ誘導する
③壁などいつでも掃除できやすいにしておく
④介護者が疲弊しないよう、介護サービスを利用する
☆不安/抑うつとは☆
様々な認知機能が落ちると、日常生活で支障が出ます。今までできていたことができなくなるなどできないことが増えてきて、気分が落ち込むなどうつ(抑うつ)状態になりやすくなります。意欲が低下し不眠や食欲不振に落ちたりして何事にも興味を示さなくなることになります。そのためうつ病と間違えられる場合があります。
見極めとしては、うつ病は「悲観的」で抑うつは「関心がなくなる」とわけられます。
今日はここまです。ありがとうございましたm(__)m
明日も認知症の周辺症状について記事にしたいと思います。