認知症の周辺症状について⑥
こんばんわ、介護職のjunです。
水曜日は残業で遅くなり記事を更新できず申し訳ありませんでした。
最近、事務作業も任されるようになり仕事量が増えてきました(>_<)
先週から認知症の「中核症状」と「周辺症状」についてお話しています。
本日も予定通り認知症の「周辺症状」について記事にしていきます。
☆周辺症状には(おさらい)☆
「妄想」・「睡眠障害(不眠)」・「幻覚/錯覚」・「不安/抑うつ」・「失禁・弄便」・「徘徊」・「暴言/暴力」・「異食」・「せん妄」・「帰宅願望」・「介護拒否」の主な周辺症状がありますと昨日お話しましたよね。
本日は「介護拒否」・「帰宅願望」について記事にします。
では恒例の問題です。
なぜ介護を必要とする対象者が「介護拒否」をされるかわかりますでしょうか?
正解は、「介護されるのに抵抗がある」と「認知症の症状で、ご自身の状況がわからず抵抗する」の2種類になります。
☆介護拒否の特徴は☆
先ほどの正解に記載しましたが、
①介護されるのに抵抗がある
②認知症の症状で、ご自身の状況がわからず抵抗する
※①は認知症の症状がない方は、自立心や羞恥心が強くすべてご自身で行おうとし、介護は必要ないと思っている方が多いです。
☆介護拒否の場面☆
①食事・・・ご自身が食べ物であることがわからないや毒が入っていないかなど妄想
②入浴・・・入浴の意味がわからないや人前で裸になることの羞恥心など
③排泄・・・尿・便意がわからないや人前での排泄行為への羞恥心など
④外出(デイサービスなど)・・・どこに連れていかれるかわからないなどの恐怖感など
⑤服薬・・・ご自身が飲んでいる薬ではないや薬に毒が入っていなかなど妄想
☆介護拒否が発生したら☆
色んな場面で介護拒否はあります。そのため家族など苦労する場面はあると思いますが、ご自身が介護拒否している時、必ず理由はあるので理由を探ってあげてください。
「介護拒否」をしたからとして決して「介護放棄」はしないでください。
「介護放棄」をすると、ご自身の認知症の症状が進んだり、ネグレクトととして「介護虐待」と捉えられますので、介護者は自身で抱え込まずケアマネジャーなど周囲の人に相談してください。
☆帰宅願望とは☆
家に帰りたいと帰宅の要求をにしたり、実際に帰宅をしようとして外にでていこうとする行為です。
☆帰宅願望の場面☆
①ご自身が慣れないデイサービスやショートステイ、介護施設などにいる時、よく起きます。
②自宅にいてもここはご自身の家ではないと言い帰宅願望を訴える。
※②は認知症の症状が進むと、子供の時住んでいた家や引っ越し前の家などが自分の自宅と思い込み、今住んでいる家を自宅ではないと勘違いする時があります。
☆帰宅願望が発生したら☆
①話を聞く・・・話をしっかりと聞き、帰宅できないなど否定や嘘(曖昧な返事)はやめましょう。否定やご自身を不安にさせると一層帰宅願望がでてきます。また他の周辺症状(暴言や暴力)も引き起こすので注意が必要です。
③安心できる環境作り・・・ご自身にとってなじみのある物や装飾や配置などを工夫して安心できる環境にすると落ち着く場合があります。
他の周辺症状と同じになりますが、介護者は決して1人で悩みを抱え込まず、ケアマネジャーや周囲の人に相談してストレスを少しでも軽減してください。
今日はここまです。ありがとうございましたm(__)m
次回からは虐待について記事にしたいと思います。